体臭の元になっているのは汗です。
しかし、頭皮のニオイ、ワキガ、足の裏の嫌なニオイは、
それぞれニオイが異なります。
同じ人間の体臭なのになぜ異なるのでしょうか。
頭皮、ワキガ、足とそれぞれ異なる悪臭が発生するのは、
汗腺の種類と分泌される汗の成分に違いがあるためなのです。
頭皮のニオイは皮脂腺
頭皮のニオイはいわゆる加齢臭であり、
その原因となっているのが皮脂腺です。
皮脂腺は、頭皮はもちろん、顔や額などに多くあって、
皮膚や髪の毛を保湿する大切な働きをもっています。
脂肪分をたくさん含んだ皮脂を分泌するので、
頭皮のニオイの元となっているのです。
ワキガのニオイはアポクリン腺
脇の下から発生するワキガですが、
その元となっている分泌物を出しているのは、
アポクリン腺という汗腺です。
アポクリン腺は、肛門や生殖器などの
陰部のニオイの元にもなっています。
脇の下、肛門、生殖器というと、毛が生えています。
アポクリン腺は、主に毛の生えている部分に多く分泌しています。
脂肪分やタンパク質を含んだ汗を分泌したり、
性ホルモンを分泌する汗腺です。
足のニオイはエクリン腺
エクリン腺は、足のニオイの元になっている汗を分泌している汗腺です。
エクリン腺は全身に分布しています。
とくに多いのは手と足の裏で、ここに集中しています。
エクリン腺から出る汗は、主に体温の調整が目的です。
足のニオイというのは、非常に不快に感じられるので、
この汗腺は特殊なニオイ物質を出しているのではないかと
推測されるのですが、実態は意外と単純です。
99%の水と1%の塩分からできているのです。